大切なデータをコンピューター内に保存する時にあると便利なのが暗号化ソフトです。
データを暗号化しておけば、外部に漏洩しても中身が何であるか分かりません。大切なデータを保存したUSBをどこかに紛失してしまっても、解読されない限りは安心です。
アタッシェケースは日本人でも使い易い暗号化ソフトです。世界標準の暗号アルゴリズムを使用し、暗号化しているために解読されにくくなっています。
暗号化したいファイルまたはフォルダをドラッグ&ドロップし、パスワードを入力してボタンを押すだけと簡単に暗号化することが可能です。知識不要で暗号化できるのが魅力の一つとなっています。
暗号化したファイルやフォルダを復号するには使用した暗号化ソフトが必要です。
暗号化ソフトを持っていない人に見せたい場合、困ることがありました。そんな時でもアタッシェケースならexeファイルで出力できるため、見せたい人にパスワードを知らせるだけで復号できるようになります。
標準でもZIPファイルにパスワードを付けることが可能です。しかし標準のパスワードでは解読されやすいという欠点がありました。
アタッシェケースでは解読されにくいパスワードをZIPファイルに付けることが可能です。ZIPファイルをネット上でやり取りするという方でも安心です。
アタッシェケースはフリーソフトなので、料金を気にせずに暗号化することが可能です。exeファイルとZIPファイルとどちらか都合の良いファイルを選んでダウンロードできます。
コンピューターにインストールしたくないという時はZIPファイルの方が便利です。
https://hibara.org/software/attachecase/
EDは解読されにくい暗号アルゴリズムを使用しているフリーの暗号化ソフトです。
優れた暗号技術でもパスワードが推測されてしまったのでは意味がありません。
EDにはパスワード推測防止機能が付いており、第三者に推測されにくいのが良い点です。
暗号アルゴリズムとパスワード推測防止機能と2段構えの対策が行えます。さらにデータ完全抹消機能が付いているため、悪意を持った第三者が復元しようとしてもできなくなります。
まずは暗号化したいファイルまたはフォルダをEのエリアにドラッグ&ドロップします。
後は推測されにくい最低文字以上のパスワードを入力していきます。
パスワードの文字を長くするほど強度が高まります。しかし初期設定のままだと暗号化した後、元のデータは削除されてしまうため、パスワードを忘れてしまうと復号ができなくなってしまいます。
パスワードをメモすると紛失した時に漏洩しかねません。どの暗号化ソフトでもそうではありますが、パスワードの管理には注意が必要です。
復号したい時はDのエリアにドラッグ&ドロップし、設定したパスワードを入力します。
オプションではセキュリティレベル、アルゴリズムの変更が行えます。
パスワードの最低文字を変更したい時はセキュリティレベルで行えますが、文字数を少なくすると推測されやすくなるためにおすすめはできません。
変更できるアルゴリズムにはTwofish、Rijndaelなどがあります。おすすめなのが解読が難しいRijndaelです。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se119287.html
初心者の方でもシンプルで使い易いのが暗号化ソフトのセキュリティ・ウェアハウス-miniです。
AESという強度の高い暗号化アルゴリズムを使用しており、解読されにくい暗号化ソフトになっています。多言語に対応しており、日本語以外のファイル名でも使用することが可能です。
暗号化ソフトのウィンドウには鍵のかかったマーク、鍵が外れているマークがあります。
暗号化したい時は前者のマーク、復号したい時は後者のマークにドラッグ&ドロップします。
自動ファイル圧縮機能が付いているため、限られた容量を節約したい時にも便利です。しかし圧縮済みのファイルを暗号化しても、殆ど容量は減りません。
複写機能が付いているため、USBに保存して他のコンピューターでも暗号化と復号ができるようになります。
セキュリティ・ウェアハウス-miniはライセンス購入が必要なセキュリティ・ウェアハウスのフリーウェア版です。
互換性があるためライセンス版で暗号化したファイルでもフリーウェア版で復号することが可能です。
http://www.ost-net.com/swh/swhmini.html
アタッシェケース、ED、セキュリティ・ウェアハウス-miniともに強度の高い暗号化ができるとは言え、100%必ず解読できないというものではありません。
またデータを紛失しないよう、バックアップを取ることをオススメします。
暗号化ソフトといっても様々な種類があります。大切なデータを扱うために信頼性の高い暗号化ソフト、解読されにくい暗号化ソフトを選びたいところです。
そこで今回、暗号化ソフト3選を紹介しました。3つともフリーウェアのために気軽に利用することが可能です。
どれを選んだら良いのか分からないという時は3つとも使ってみて、良かったものをメインにするのがおすすめです。